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Android Studio ドキュメント 日本語訳

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割り当てトラッカー

Android モニター はメモリ使用状況を監視するので、 メモリ割り当てを追跡することができます。 メモリ割り当てを追跡することで、特定のアクションを実行する時にオブジェクトがどこに割り当てられるのかを監視できます。 こうした割り当てを知ることで、これらのアクションに関連するメソッド呼び出しを調節し、アプリのパフォーマンスとメモリ使用を最適化できます。

割り当てトラッカーでは以下のことが行えます:

  • あなたのコードが、オブジェクトタイプ、それらのサイズ、割り当てるスレッド、スタックトレースをいつどこで割り当てるかを表示します。
  • 割り当て/割り当て解除のパターンの繰り返しを通して、メモリの動きを理解するのに役立ちます。
  • HPROF ビューアと組み合わせて使用すると、メモリリークの追跡に役立ちます。 例えば、ヒープ上に常駐するビットマップオブジェクトを見つけた場合、割り当てトラッカーを使ってその割り当て場所を割り出すことができます。

しかし、このツールの出力結果を理解するには時間と経験が必要です。



割り当てトラッカーの表示内容を理解する

割り当てトラッカーの表示は以下の図のようになります:

このツールは以下の情報を表示します:

説明
Method この割り当ての Java メソッド。
Count 割り当てられたインスタンスの総数。
Size 割り当てられたメモリーの合計バイト単位


割り当てデータのスナップショットを取得して表示する

割り当てデータを調査するには:

  1. 実行しているアプリをメモリーモニターに表示します
  2. Start Allocation TrackingStart Allocation Tracking iconをクリックします。
  3. 再度 Start Allocation TrackingStart Allocation Tracking icon をクリックしてアイコンを選択解除状態にし、スナップショットを終了させます。
  4. メモリーモニターにはスナップショットを取得した期間が表示されます。以下の図では、 you can see the snapshot period, as shown on the left. By comparison, when you dump the Java heap, the Memory Monitor displays just the point where the heap snapshot was taken, as shown on the right.

    Android Studio は、 package_yyyy.mm.dd_hh.mm.ss.alloc という名前のスナップショットファイルを作成します。 この名前には、キャプチャのアクティビティのパッケージ名(もしくはプロジェクト名)、年、月、日、時間、秒を使用しています。 例えば、com.android.calc_2015.11.17_14.58.48.allocのように。

    割り当てトラッカーが表示されます。

  5. 必要に応じて、 graphic icon graphic icon をクリックしてデータを視覚的に表現します。
  6. 表示したい Group By メニューオプションを選びます。:
    • Group by Allocator
    • Group by Method


保存した割り当てトラッキングファイルを見る

割り当てデータを取得した後、Android Studio は自動的にそれを保存するので、後からでもそれを見ることができます。

割り当てトラッカーで割り当てトラッキングファイルを見るには:

  1. メインウィンドウでCaptures icon をクリックします。
  2. もしくは View > Tools Windows >Capturesと選びます。

    Captures ウィンドウが表示されます。

  3. Allocation Tracking フォルダーを開きます。
  4. 閲覧するファイルをダブルクリックします。


割り当てデータをソートする

割り当てデータをソートするには:

  • 割り当てトラッカー上で、列の見出しをクリックして、昇順または降順で表をソートします。


Java ソースを表示する

割り当てトラッカー上で表示されているいくつかの項目については、Javaソースを見ることができます。

Java ソースを表示するには:

  • 割り当てトラッカー上で、メソッドを右クリックして Jump to Sourceを選びます。
  • 割り当てトラッカー上で、メソッドを選んでJump to Source Jump to Source iconをクリックします。

コードエディター上にそのソースコードが表示されます。



割り当てトラッキングファイルを操作する

Android Studio上から、割り当てトラッキングファイルの名前変更、検索、削除ができます。



割り当てトラッキングファイルの名前を変更する

Android Studio上からファイルの名前を変更しても、そのファイルは引き続き Capturesウィンドウに表示され続けます。

割り当てトラッキングファイルの名前を変更するには:

  1. Captures ウィンドウで、ファイルを右クリックしてRenameを選びます。
  2. Rename ダイアログで、ファイル名を設定して OKをクリックします。


割り当てトラッキングファイルを検索する

Android Studio が割り当てトラッキングファイルをディスク上で保存した場所を、素早く見つけることができます。

Android Studioから 割り当てトラッキングファイルを検索するには:

  • Capturesウィンドウで、割り当てファイルを右クリックして Showもしくは Revealを選びます。
  • Android Studio は、OSのファイルブラウザを開いてファイルがある場所を表示します。

メモ: 割り当てトラッキングファイルを移動させると、 Android Studio はCapturesウィンドウ上でそのファイルを表示しなくなります。 ファイルを表示するには、File > Openを使用してください。 また、ファイルの名前を変更したい場合は、OSのファイルブラウザからではなく、Capturesウィンドウから変更してください。



割り当てトラッキングファイルを削除する

割り当てトラッキングファイルを削除するには:

  • Capturesウィンドウで、割り当てトラッキングファイルを右クリックして Deleteを選びます。
  • Android Studio はCapturesダイアログ上とディスク上から、ファイルを削除します。