メモ:GPU デバッガーは、 Android Studio 2.2ではベータ版となっています。
特定の実行/デバッグオプションを設定してからアプリを実行すると、 Android Studio はGPUトレースを開始できるダイアログを起動します。 GPUトレースを開始する前に、 Android Studioは起動するアクティビティを決定するか、もしくはあなたに起動するアクティビティを聞いてきます。 GPU トレースは、常にアプリ起動時に開始されます。 アプリの後半部分をトレースしたい場合は、その後半部分を直接起動するようにアプリを編集する必要があります。
GPU トレースを取得した後、 Android Studio はGPU デバッガー上でそれを開きます。
Captures ウィンドウにそのトレースファイルが表示され、いつでも開くことができます。
Captures ウィンドウに一覧表示されるGPUトレースは、そのプロジェクト専用のものです。
Android Studioはプロジェクトのcaptures/
ディレクトリにトレースファイルを保存します。
またコンピューター上に保存されているGPUトレースファイルも、それが特定のプロジェクトのCaptures ウィンドウに一覧表示されていなかったとしても、開くことができます。
GPU トレースは APKを変更しません。その代わり、アプリをデバッグモードで起動させて、起動時にトレースライブラリを実行プロセスに取り付けます。
Android Studio は、端末上のアプリのファイルディレクトリに、トレースライブラリをコポーします。
(必要であれば、 getFilesDir()
メソッドを使ってそのファイルディレクトリを見つけることができます。)
読み込みが完了したら、トレースライブラリはアプリから OpenGL ESコマンドを取得してそれらをAndroid Studioへ送信し、あなたはトレースを分析ができるようになります。
アプリのトレースが完了したら、必要に応じてトレースライブラリを削除できます。
アプリを起動した場合、多くのアプリでは起動時に大量の画像を読み込みます。 起動したばかりのアプリでGPUトレースを取得する際には、この情報の読み込む間は待つ必要があります。 読み込みが終わると、ツールはフレームのキャプチャを開始します。
開発コンピューターのパフォーマンスとメモリーは、GPU デバッガーで表示できるGPU トレースのサイズに影響します。 あなたのコンピューターで大きいサイズのGPU トレースを表示する際に問題が発生する場合は、 小さいサイズのトレースを取得してみてください。 一般的なAndroid Studio の設定の場合、キャプチャは最大でも1000 フレームと 500,000呼び出しに維持することを推奨します。
Android Studio で使用できるメモリー量を増やすには、以下の手順を行います:
studio.vmoptions
ファイルで、
-Xmx
オプションを32-bit機 の場合は-Xmx2G
へ、64-bit機の場合は-Xmx4G
へ変更します。
詳細については Customize your VM optionsを参照してください。
以下のような GPU トレースの動作には注意してください:
Android Studio プロジェクトでアプリのGPU トレースを取得するには、以下の手順に沿って作業します:
GPU Tools Missing ダイアログが表示された場合は、以下のようにしてGPU デバッグツールをインストールする必要があります。 このダイアログでは OKをクリックします。 Install Missing Components ダイアログでは、Finish をクリックしてインストールを完了させます。
ヒント: アプリのトレース用、実行用、デバッグ用ごとに個別に実行/デバッグ設定 を定義することができます。 これによる各作業を素早く切り替えるのに役立ちます。
このダイアログは通常、起動画面ではなくホーム画面(例えば、ログインした後)に表示されます。 USB デバッグを許可しなかった場合、Android Studioは端末をOFFLINEとして表示し、GPUは実行できません。
Android Studio上でGraphics Trace ダイアログが表示されます。
端末上で Waiting For Debuggerダイアログが表示されます。
Graphics Trace ダイアログが表示されます。税所に、ツールはトレースライブラリを接続します。次にトレースを開始します。
端末が GPU トレースに対応していない場合、以下のエラーが通知されます:
The GPU debugger does not currently support tracing on this device.
アプリを操作している間 Graphics Traceダイアログの MB値が上昇し続けるのであれば、GPU トレースは正常に動作しています。
GPU デバッガーでこのトレース結果が開きます。
Android Studio は.gfxtrace
拡張子の付いた GPU トレースファイルを作成します。
Captures ウィンドウで保存したGPU トレースを見ることができます。 詳細については保存した GPU トレースファイルを閲覧するを参照してください。
GPUトレースを実行した後、後からでも見ることができるように、Android Studioはトレースを自動的に保存します。
ファイルはGPUトレースを取得したプロジェクトの captures/
ディレクトリ内に保存されます。
プロジェクトのCaptures ウィンドウがらGPUトレースファイルを開いたり、
ディスク上からファイルを選んだりできます。
Captures ウィンドウからGPUトレースファイルを開くには、以下の手順に沿って作業します。:
Captures ウィンドウが表示されます。
GPU デバッガー が表示されます。
開発コンピューター上に保存されたGPUトレースファイルを開くには、以下の手順に沿って作業します:
Android Studio は通常、GPUトレースファイルをAndroidStudioProjects/project-name/captures/
ディレクトリに保存しています。
GPU デバッガー が表示されます。