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Android Studio ドキュメント 日本語訳

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GPU デバッガーを使って OpenGL ESアプリを調査する

メモ: GPU デバッガーは、 Android Studio 2.2ではベータ版となっています。

GPU デバッガーは、 OpenGL ES 2.0 や 3.1を使ったアプリの分析やデバッグをするのに役立ちます。 これを使うことでGPU の状態を調査でき、特定の描写結果を引き起こして原因を理解するのに役立ちます。 Android Studioのアプリプロジェクト上からGPUトレースを開始できます。 そしてGPU デバッガ上でGPU トレースを表示できます。

GPU トレースを収集するには、接続されたAndroid ハードウェア端末(携帯、タブレット、 Android TV、 Android Autoを含む)上でアプリを実行します。 Android Studio プロジェクトは、リリースモードではなくデバッグモード に設定する必要があります。

Android Studio を使うと、プロジェクトによってサポートされている言語( Java, C, C++を含む)で記述されたAndroid アプリを分析できます。



どのような人にとってGPU デバッガーは役立ちますか?

開発者はGPU デバッガーを使用すると、OpenGLを使ってAndroid 端末上でグラフィックを描写するアプリ(例えばゲームやマップアプリ)の分析を行えます。 GPU デバッガーがゲーム開発者にとって役立つ典型的な状況をいくつか以下に記載します。

多くのゲーム開発者は3D コンピュータグラフィックスソフトウェア( Autodesk製の MayaやオープンソースのBlenderなど)を使用して、モデルを作成します。 例えば、それらのソフトウェアでゲーム内の無生物オブジェクトのモデルやアニメーションするキャラクターを作成できます。 それから3Dモデルをゲームエンジン(Unity やUnreal Engineなど)にインポートしてゲームを作成します。 エンジンはAndroidやiOSのようなプラットフォーム向けのゲームアプリのコードを生成します。 ゲーム開発者が主に自動でコードを生成したか、ほとんどのコードを自分で記述したかに関わらず、 GPU デバッガーは改良・最適化・修正すべき部分を特定するのに役立ちます。

開発者によってはゲームをあるプラットフォームから別のプラットフォームに移植するかもしれません。 例えば、Windows上で動作しているMicrosoft DirectX を使ったゲームをAndroidに移植するかもしれません。 これらの場合、GPU デバッガーは異なる描写方式が原因で発生したグラフィック関係のエラーを識別・修正するのに役立ちます。 場合によってはこの修正作業、異なるプラットフォーム向けのコードを生成するためにゲームエンジンが使っているパラメーターを変更する程度の簡単なものです。



GPU デバッガーの表示について

GPU トレースを取得した後、 Android Studio はGPU デバッガー上でそれを開きます。 プロジェクト専用の Capturesウィンドウにそのトレースファイルが表示され、いつでも開くことができます。 コンピュータ上に保存されているGPU トレースファイルを開くこともできます。

図 1 は GPU デバッガー上で表示されたGPU トレースを示しています。

図 1. GPU デバッガーの表示。



次は何をするか

プロジェクトの画面からGPU トレースを取得するには、GPU トレースを取得する を参照してください。

GPU デバッガーの使用方法については、Analyze a Trace in the GPU Debuggerを参照してください。